Windsong's Secret Garden☆Luxe*plus

ウィンドソングス シークレット ガーデン★
ワタシハココヨ★りゅくす*ぷりゅす
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透明なるものたち de キャッフン♪

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    舞台はいつの間にか 音楽のないままに 始まっていた。
    聞こえてくるのはかすかな摺り足の音。
    下手よりオールキャストが登場し、その中の一人が
    何もない舞台上に棒を立て、それを卒塔婆に見立て
    前説を始めるかの如く卒塔婆との関係を語り出す。
    その時すでに舞台に惹きつけれてしまった。
    一歩引き一列に並んだキャストは卒塔婆に手を合わせ
    摺り足で後ろへと下がり、暗がりの中フェードアウトしていく。

    9才の春琴は人形なのに、妙に妖艶だったのは
    その人形を操っている深津絵里の声のなせる技なのか・・・。
    観る角度のせいもあってか、その声が彼女の声だと気付くのには
    チョットだけ時間が必要だった。

    なんとも魅力的な声色。

    彼女が発していると分かってからも暫くは信じられなかった。
    なんとも言いがたい、無邪気さ・気高さ・そして妖艶さをも感じさせる
    その響きに魅せられた。

    春琴が年を重ねると共に声色も変化していく。
    舞台特有の「いかにも感」たっぷりなソレではなく
    あくまで自然でいて、作りすぎていない、
    されど「まさに」なその声色に再び驚かされた。

    そしてなんと言っても舞台全体の美しさといったら・・・。
    映画「おくりびと」の中で本木雅弘が演じた厳粛な儀式での
    ピンと糸を張ったようなワンランク透明度を増したような空気感に
    舞台全体が包まれているかのような佇まい・・・とでもいいましょうか?
    実に研ぎ澄まされた空間を2時間弱ノンストップ。

    先日WOWOWで舞台版「おくりびと」を放送していたので観たけれど
    正直映画でのアノ空気感は一度も感じることなく終わってしまい
    舞台にそこまで期待するのは無理なのかと思っていたけれど、なんのなんの。
    イギリス人演出の今回の舞台で、思いもよらず体感出来るとは驚きっ☆
    言葉で表さなくとも、物との向き合い方、接し方から伝わる
    佇まいの美しさを再認識いたしました。

    それは例えば、木・水・蝋燭の炎・紙、、、舞台は極力不要なものが省かれていて潔い。
    その潔さが登場人物のキビキビとした所作と共に、更なる美しさへと昇華されてゆく。

    不要なものは一切削ぎ落とされているからこそ
    全ては観る側のスペックにより、如何様にも膨らんでいくのであろう。
    そんなことを思いながら、ググッていたら深津絵里のインタビュー記事をヒット。
    インタビューはイギリスでの公演中のもののようだったが
    彼女も同じようなことを語っていたのが嬉しかった。
    昨年観たいなぁと思いつつも見送っていた舞台だっただけに
    今回の再々演に感謝っ★★★
    ぃゃ〜、ウィン史上勝手にランキング、変わっちゃいましたよン♪



    クリックすると拡大写真が見られま〜す。


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